精神保健福祉士の養成施設って何?
精神保健福祉士の受験資格の中に、養成施設の修了があります。これは福祉系4年制大学・福祉系3年短大・福祉系2年短大で指定科目を履修した人以外は全員が受けなければいけません。
- 福祉系大学などを卒業した場合には短期養成施設(6ヶ月以上)
- 一般大学等を卒業している場合には、一般養成施設(1年以上)
での学習が必須となります。
施設は精神保健福祉士として必要な知識を修得させるために設けられており、それぞれは定められた基準に基づいて厚労大臣によって指定が行われています。
短期養成施設と一般養成施設の違い
対象となる人 |
@福祉系大学4年・基礎科目履修 |
---|---|
在籍期間 |
6ヶ月〜1年 |
過程 |
通信(一部昼間・夜間) |
所在地 |
北海道(2校) |
※参照:社会福祉振興・試験センター
短期養成施設は主に福祉系大学・短大で基礎科目を学んだ人が対象。大学での履修期間と相談援助実務期間・そして短期養成施設での在籍期間でトータル4年半〜5年の勉強期間となります。
社会福祉士登録者は、受験時に申請することで一部の科目を免除されます。
対象となる人 |
@一般大学等4年 |
---|---|
在籍期間 |
1年〜2年 |
過程 |
通信(一部昼間・夜間) |
施設所在地 |
北海道(2校) |
※参照:社会福祉振興・試験センター
一般養成施設は福祉系以外の大学で学んだ人、または大卒でない人が対象。こちらも大学での履修期間と相談援助実務期間・そして短期養成施設での在籍期間でトータル4年半〜5年の勉強期間となります。
いわゆる福祉系の専門学校のような位置づけで、カリキュラムは通信が中心ですが昼間・夜間もあります。通信の場合はレポートの提出や定期的なスクーリングを行いながらカリキュラムの修了を目指します。
精神保健福祉士養成施設での実習
精神保健福祉士の受験資格として求められものに実習があります。精神科病院やクリニック、精神保健福祉センターなどを実際に訪問し、実務を経験することで現場への対応力を高めます。
医療機関実習
90時間(12日間)
福祉施設実習
120時間(16日間)
合計で210時間(28日間)実施されます。実習では座学では身に付かない内容に関して学習をし、例えば、精神障碍者に対しての対応の仕方など、先輩やスタッフにサポートをしてもらいながらの体験をします。
実習免除に関して
国が定めた指定施設での精神障碍者社会復帰に関する相談援助業務を、主たる業務として1年以上の実務経験がある場合に実習は免除の対象となります。
ただしこれは個別性が高いため、実務経験証明書などハッキリと実務経験があると確認できるものがないと対応できない場合もあるようです。また教育上の効果や勤務と実習の混同を避けるため、勤務先での実習は認められていません。
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