精神保健福祉士の難易度は?
精神保健福祉士試験を受ける上で合格の難易度は気になるところ。まずは他の福祉系資格と比べてみましょう。
社会福祉士 |
30.2% |
---|---|
精神保健福祉士 |
62.9% |
介護福祉士 |
70.8% |
同じ福祉系国家資格の中でも、精神保健福祉士の合格率は高め。例年60%前後で推移しており、福祉系資格の中では社会福祉士よりは難易度は高くないということが言えそうです。
精神保健福祉士の合格率の推移
最新の精神保健福祉士試験合格率はこちらです。
平成30年実施(第20回)合格率
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
---|---|---|
6,992人 |
4,399人 |
62.9% |
平成30年2月実施の試験合格率は62.9%で、平成29年度試験より0.9%増となりました。
また過去4年間の合格率の推移は以下のとおりです。
平成29年実施(第19回)合格率
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
---|---|---|
7,174人 |
4,446人 |
62.0% |
平成28年実施(第18回)合格率
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
---|---|---|
7,173人 |
4,417人 |
61.6% |
平成27年実施(第17回)合格率
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
---|---|---|
7,183人 |
4,402人 |
61.3% |
平成26年実施(第16回)合格率
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
---|---|---|
7,119人 |
4,149人 |
58.3% |
精神保健福祉士の国家試験は毎年7,000人あまりが受験しています。直近3年間の合格率は62%前後で、年々増加。毎年4,000人あまりの人が新たに精神保健福祉士となっています。
精神保健福祉士は、国家資格全体でも合格率は高い部類。大学や各種養成施設で学んだことを踏まえて、テキストや問題集で繰り返し勉強すれば十分合格できる難易度です。
科目ごとの配点と合格点ラインの推移
専門科目 |
80問 |
---|---|
共通科目 |
83問 |
合 計 |
163問 |
精神保健福祉士国家試験の配点は1問1点で、正解した問題の数がそのまま得点となります。
合格ラインは満点の6割を基準とし、その年の試験問題の難易度に応じて若干変動させています。満点は163点ですから、その6割だと約98点が一応の基準です。
ただし難易度による変動があるため、年によっては6割に満たなくても合格となることがあります。
精神保健福祉士試験の合格点推移
第20回 (平成30年実施) |
専門+共通科目:93/163点 |
---|---|
第19回 (平成29年実施) |
専門+共通科目:91/163点 |
第18回 (平成28年実施) |
専門+共通科目:86/163点 |
第17回 (平成27年実施) |
専門+共通科目:91/163点 |
第16回 (平成26年実施) |
専門+共通科目:81/163点 |
第15回 (平成25年実施) |
専門+共通科目:72/163点 |
例えば第19回試験では、合格基準点が91点とされました。そのため得点率が5割台後半だった人の中にも合格者が出ていると考えられます。
なお得点が合格ラインを十分に上回っていても、全試験科目のうち1つでも0点があれば不合格となります。国家試験に合格するには、すべての科目で満遍なく得点することが求められます。
社会福祉士との科目免除
精神保健福祉士と社会福祉士では11個の共通科目があります。
- 社会福祉士登録を行っている人
- 社会福祉士登録の申請中の人
は、受験申込時に必要な書類を提出することで社会福祉士との共通科目が免除されます。
精神保健福祉士の合格率をあげる勉強方法
精神保健福祉士の試験は年1回の1発勝負、そのため目指すは一発合格でしょう。合格率は例年60%を超え難易度は易しめと言われますが、ちょっとしたコツで合格率をさらに高めることができます。
精神保健福祉士の試験科目の範囲は広いです。苦手分野で点数を落としてしまうと全体の平均点にも影響が出ますので、まずは苦手科目の8割を理解することを目標に学習を進めましょう。
精神保健福祉士の出題は五肢択一、つまり問題に対して正しい答えを5つの中から選びます。暗記で覚えると出題時の言葉の使い方次第で正解が変わるため、意味を正しく理解しておくことがポイントです。
試験問題にはいくつかのパターンがあり、過去に出題されたものと非常によく似た問題も出題されることがあります。また同じような問題が2年続けて出題されにくいことを考えると、過去問は少なくても3パターンはこなしておくべきでしょう。
精神保健福祉士の総出題数は163問、総試験時間は275分間です。単純計算はできませんが、これは1問あたり約1.6分(96秒)で回答することになります。解らない問題に時間をかけると後々に響くので、まずは取れる点数を確実に拾うのを優先します。
過去問を充分に行うことで出題傾向をつかみながら、自分の得意・不得意の分を割り出して対策を練る必要があります。60%以上の正解率と全ての科目で得点を得ることが合格の条件になっている為、合格率を上げる為には苦手科目を無くしておく必要があるのです。
試験対策に講座を選ぶなら
独学での勉強には理解の限界があるため通信講座を利用使用と考える方も多いでしょう。試験対策に絞った講義が受けられ、広い試験範囲を効率よく学べるという利点があります。
その講座を選ぶポイントとして、問い合わせができる環境があるかを確認しておくことが大切です。
- コールセンターが常設されている
- メールで問い合わせできる
- チャットで質問できる
- 添削指導を行ってくれる
といったフォローがある講座がおすすめです。ただ単に教材だけを送ってくる講座だと独学と同じになってしまうため、自宅学習がはかどりません。費用も高くつきます。
受験資格を満たしている場合、試験対策の講座は6〜9カ月程度の対策期間を設けているところが多いようです。試験が例年1月末頃であることを考えると、前年の春ごろから動き出しておきたいところ。
講座を選ぶ時間も考えれば、それよりさらに早く動き出す必要があります。まずは各講座の資料を集め、自分に合ったものか中身を比較してみてください。自分に合った講座選びが合格率アップのカギです!
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